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アブラハム・プライベートバンク ファンド訴訟事件の真実

アブラハム・プライベートバンクが「いつかはゆかし」という新しいサービスを初めて、インターネットやテレビで大々的に広告を流し始めましたね。私もアブラハムのファンドを買った事がありますが、散々な結果に終わりました。なんと約マイナス85%です。どのように運用すればこのような結果になるのか説明を求めると、分散して運用していたうち、アジアパートナーシップ(http://www.apfgroup.net/)というタイに本拠地を置くファンドで運用していた資金が、同社に騙された形で全損した、という釈明でした。当時から言いたい事はありましたが、守秘義務のある誓約書に同意しなければ、わずかに残った投資資金も返還しないと言われ、不本意ながらサインをして泣き寝入りせざるを得ませんでした。最近になりインターネットで同社の大量広告を見て久しぶりに検索をしてみると、あのファンドの経過についてアブラハムに果敢に訴訟を起こした方がいることを知りました。そして色々と調べてみると、同じく投資をした者にしか分からないであろう、いくつか気になる点を発見したのです。

 

まずアブラハムのリリース(当社に対する訴訟の提起に関するお知らせ)http://abraham-holdings.co.jp/abp_news/2012.05.21.html を見ると、

 

2.訴訟の内容・経緯

内容:原告は、原告が2005年に投資をした金融商品(国内私募ファンド、運用規模4.4億円、投資家数35人の匿名投資組合、2011年償還済)で損失 を蒙ったとして、当該金融商品を組成した運用会社(日本再生アセットマネジメント有限会社:以下、運用会社)および、当該運用会社に対して投資助言を提供 した当社に対しても連名で、損害賠償請求を提起したものです。

とあります。そして、

 

5.裁判の結果(2012年9月20日追記)

本件は、アブラハム・プライベートバンク株式会社が賠償金等いかなる金銭を原告に支払うことなく、無事に円満解決致しました。この度は皆様にご心配をお掛けしましたことを改めてお詫び申し上げます。

となり、アブラハムには全く非が無く裁判が終わったかのように書かれています。これは真実なのでしょうか?私は一部にて正しいが、正確では無いと思っています。

 

なぜなら2.でアブラハムが表記している、【当該金融商品を組成した運用会社(日本再生アセットマネジメント有限会社:以下、運用会社)】は、アブラハムの子会社であり、登記上の住所も一緒、そして役員もアブラハムの人間だからです。つまりここでは意図的に日本再生アセットマネジメント社は、あたかもアブラハム社とは関係の無い会社のように表記されているのです。

そしてもう一度5.をよく見て下さい。アブラハム社が金銭を払ったとは書いていませんが、子会社である日本再生アセットマネジメント社が払っていないとは一言も書いてありません。この2つの会社間で金の流れは無かったのでしょうか?日本再生アセットマネジメント社から個人投資家に損害賠償や和解金が払われていれば、それはアブラハム社が払ったのと同じ事ではないのでしょうか?もう一度書きますが、両者は親会社子会社の関係ですし、登記されている住所も同じ、役員もアブラハム社の人間が務めています。ここにミスリードさせようとする意図を感じるのです。

 

私はこの訴訟は、アブラハム社および日本再生社からの示談によって収束したものと推測しています。訴訟を起こした個人投資家の方が、このような不誠実なリリースを放置されているのは解せませんが、もうアブラハム社にあきれ果てたというところでしょうか。

 

ではここで私も投資していたこのファンドを振り返ってみましょう。元をたどればアブラハム社はMBA投資銀行マンの株式投資というブログ(参考 http://mimizun.com/log/2ch/stock/1097163609/)で投資レポートという名の商材を売っていた連中が始めた会社です。この会社については各自お調べ下さい。この事実が周知されるのは重要な事です。

 

同社が募集したのが“日本企業再生ファンド”という商品です。組成したのは前述の子会社である日本再生社です。一口五百万円からの参加で、主要な投資目的は企業買収と再生でした。荒唐無稽に感じられるでしょうが、ライブドア社やジェイブリッジが新興市場を席巻していた時代です。バックアッププランとして、とある企業の上場株への投資機会を抑えているという説明でした。このファンドにはアブラハムの社員も投資するとの記述もあり、ローリスク・ハイリターン、十倍以上の収益が見込める、が謳い文句でした。私がこのファンドに投資した是非は問わないで下さい。もう充分に報いは受けています。このファンドの収益は冒頭に述べた通りです。投資先は何一つ増益を産みませんでした。英国市場の新規IPOに投資しては暴落。最近の謳い文句である長年優秀な利益を出し続けているヘッジファンドに投資すれば、その年に下落。そして極めつけはアジアパートナーシップファンド社がタイの保険会社を買収する、というファンドに投資した結果です。アブラハム社の説明によればアジアパートナーシップファンド社に騙される形で全損に近い形で終結したのです。そしてその結果が約マイナス85%です。わたしもこの運用には大いに不満を持ったのは前に述べた通りです。しかしアブラハム社の担当者からは、運用結果に同意する旨の書類にサインしなければ、わずかに残った15%あまりの資金すら返還できないと宣言されました。さらにはこのファンドの運用結果を公表すれば、ファンド参加時の秘守義務契約違反により、業務妨害や守秘義務違反で訴訟すると念を押されました。これは唖然としましたが、諦めの境地、このような連中に騙された自分も悪いのだと思うに至り、サインをして返金を受けた次第です。

 

さて、久しぶりにインターネットを調べている内に、いくつか興味深いサイトやプロモーションを見つけました。アブラハム社はインターネット対策にだいぶ費用を注ぎ込んでいるようです。アブラハム社やそのサービスである「いつかはゆかし」を検索すると、はやりのステルスマーケティングのようなブログが多数ヒットする事に驚きました。これには2つの効果があります。ひとつは(考えにくいのですが)このブログを信じてしまう人がいること。もうひとつはアブラハム社に否定的な意見を持つブログが検索でヒットしにくくなる効果です。たとえば、アブラハム・プライベートバンク、怪しい、詐欺などのキーワードを含んだ記事やブログを自社で生産することで、他の批判的なブログの検索結果を下位に追いやり、埋もれさせる事ができるようになります。2ちゃんねるでもアブラハム社の名前でスレッドが立つと、いつの間にか何者かが意味不明のワードを連投してDAT落ちさせてしまいます。海外投資コミュニティというサイトでもアブラハム社のスレッドがたっており、活発な議論がなされていましたが、いつの日かそのスレッドだけきれいに無くなってしまいました。そのほか「いつははゆかし」に関するネガティブな意見を書いているブログを発見しましたが、いずれも“営業妨害だから、名誉毀損だから訴えられるぞ!”と主張する輩がコメント欄に見受けられます。そしていくつかのブログは実際に閉鎖したり、記事を削除せざるをえなくなったようです。

 

また悪いジョークかと思いましたが、アブラハム社さんは海外ファンド救済センターなる事業を始めたそうですね。同じ日本人が経営するアジアパートナーシップファンドにすっかり騙されて、資金をほとんど回収できなかったというのに、どうして海外ファンドに騙された人々を救済できるのでしょう?

 

しかし大量に広告を流していた“いつはゆかし”これは実によいサービスだと思います。顧客にはどうか知りませんが、アブラハム社には、です。そのうち金融庁に刺されるかもしれませんが、実に巧妙な仕掛けになっています。なにせ顧客に対してアブラハム社は過去に成績の良かったファンドを勧めるだけです。“日本企業再生ファンド”にてアブラハム社が投資したトップファンドは全く結果を出せませんでしたが、今回は関係ありません。過去の結果論で出たリストを元に投資するファンドを顧客に決めさせるのですから、そこにアブラハム社の判断は介在しません。(だから百人も新卒を採用できるのでしょうね。)だから日本再生ファンドのように大損が発生してもそこは最終的に判断をした顧客の責任、アブラハム社に非はありませんよ、という商売です。そして毎月積立する資金のうちの約5%を確実に手に入れられます。実に高岡社長らしいじょうずな発想です。うまい仕組みをつくりましたね。

 

さて久しぶりにPCに向かうのに長々とこのようなエントリーをした理由は、“アブラハムさん、もうそろそろフェアに勝負しなさい”という事が言いたかったのです。アブラハム社の日本企業再生ファンドは、同社のHPにも載せていた事業です。なぜ無かった事になるのでしょう?過去の失敗を隠すのをやめなさい。契約を盾に顧客や一般投資家、ブロガーを脅すことをやめなさい。嘘をつくのをやめなさい。他にそんなことをしている企業がありますか?投資ですから結果がでるのは当然、助言についてもそうです。その事で湧き上がる批判的な意見も出るのは当然のことです。都合の悪い意見は封じ込め、自作自演を続ける事はアブラハム社さんのためにもなりません。投資家には多種多様な情報から選別をして判断させるべきです。自社が正しいのなら堂々としてればよし。間違えた過去は正しく受け入れるべきです。件の個人投資家の方と接触して、他の泣き寝入りしている方を集めて集団訴訟を、とも考えましたが、もう昔の事です。ただし、この投稿を見て私を追うなら話は別になります。少なくともわたしの話が真実である事は法廷上で明らかになるでしょうから、お受けするのはやぶさかではありませんよ。怪しい男がインターネットでつぶやいている、で済ませておくのが御社のためです。このサイト(http://abpswindler.wordpress.com/)が全て真実だとは私も言いませんが、一部は私の話と符号しますね。またこのような自作自演サイト(http://higaisyanokai.zombie.jp/)を立ち上げるのも辞めて下さい。すでにアブラハム社に恨みはありませんが、あまりの大量広告と変わらない同社の体質に刺激されてのエントリー、長々と失礼をばいたしました。